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多くの紅茶の中でも、例年茶摘みシーズンになると話題になるダージリン。三大銘茶にも数えられ、紅茶のことを詳しくなくても知っている人は多く、紅茶の代名詞的存在と言えるでしょう。
他の産地の紅茶と決定的に異なるのは、高級品の中に、マスカテル・フレーバーと言われる、マスカットぶどうのような芳醇な香りが漂うこと。このような香りは、ダージリン特有のものです。なかでも初夏に収穫されるセカンドフラッシュ(二番摘み)には特に強く現れます。
さらに、刺激性のある渋みと、淡く輝く水色を伴い、「紅茶のシャンパン」と呼ばれるほど。ただ、それほどの品質のものは、全生産量の5%程度と言われています。しかし、ダージリンの名称で販売されている商品は、実際の生産量約1万トンの4倍以上だそう。そのブランド力の名を借りた疑わしいものも多く市場に出回っているようです。
ダージリン産の茶葉の特徴は、ダージリンの風土による影響を強く受けています。ダージリンはインド、西ベンガル州の最北部のブータンとネパールにはさまれた地域。北にはヒマラヤ山脈の秀峰カンチェンジュンガがそびえ、その前には高原地帯が広がります。ダージリン地方もまた標高500m~2,000mの高地。その間に89の茶園があり、それぞれが500~1,000mの高度差をもっています。
この標高のため、インドの中で唯一中国種が育つ地域なのです。尾根と沢に沿った急斜面に延々と茶畑が続いています。標高が高い地域には、霧が発生しますが、強い日差しをやわらかな霧がほどよく遮り、ダージリンのクオリティを高めるのに絶好の環境を維持しているのです。
また、ダージリン地方は、他の地域と違い、多くのクオリティーシーズンがあるのも特徴です。3月~4月のファーストフラッシュ、5月~6月のセカンドフラッシュ。10月~11月のオータムナルと大きく3度のクオリティーシーズンがあります。夏場は、雨期になり大量の茶葉が採れるものの品質はよくありません。
ファーストフラッシュは、発酵が進まず緑茶に近い味がし、水色も緑がかっています。フラワリーな香りはしますが、セカンド・フラッシュには及びません。オータムナルは、香りはするもののやや弱く、ブレンド用に適しています。
製法はすべてオーソドックス製法で、葉の大きなFTGFOP1 グレードを中心に作られています。
ダージリンは、なんといってもセカンドフラッシュをストレートティーで飲むのが最良。最高のストレートティーを一度あじわってみてはいかがでしょうか。
●飲み方:ストレートティー
●シーン:アフタヌーンティー(カジュアル)、アフタヌーンティー(フォーマル)
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